読むこと、書くこと

こんにちは。都内の某大学院生です。

 

書いたものをどこかに載せてみたくて、初めてブログを作りました。

いつまで続くかわかりませんが、やってみたいと思います。

 

ちなみに、このブログのURLに含まれるMACS0647-JDというのは、現在地球から最も遠い天体だそうです。

今、ここにいる自分から、離れてみたい。それが、人が他人の書いたものを読む原点ではないかと思います。小さい頃、自分以外の誰かの人生を生きている、とか、知らない土地に降り立っている、とか、そんな感覚が楽しくて、物語を求めていたのを覚えています。思春期に差し掛かると、あの時期特有の自己嫌悪から、他人を羨んだり、憧れの人に自分がなれないことを悔やんだりしたものです。自分はいくら頑張っても自分でしかないと、大人になって認められるようになっても、やはり他人の人生というのは永遠の謎で、どんなに近しい家族や恋人、友人であっても、彼らの目で世界を見ることができないという当たり前の事実は、ほかほかと私たちの目の前に焼き付けられ続けるのです。読むことは、この世界で一番近くてシビアな事実を一瞬だけでも覆してくれる魔法です。

そして、書くことは、自分としてしか存在し得ない自分を棚上げして、まるっきり他人の生を体験する場であると思います。そしてその落差、あるいは跳躍は、大きければ大きいほど面白い。今人間が可能性を目いっぱい使って到達できる一番遠くの場所で、例えば寒さを感じることができるとしたら、それは書くことを通してでしょう。

 

そんな体験をしてみたいですし、共感してくださる方に出会えれば幸いです。